趣味や個人撮影を中心とした現場では、事前に使用期限の取り決めをせず、「一度撮影したデータは無期限に撮影者が自由使用できる」という考えが一般化され、後からモデルに削除を求められた際にトラブルになるケースが多く散見されます。
当方との撮影ではトラブル防止のため、あらかじめ肖像権の取り扱いについて、商用現場での一般的な撮影における原則に基づき、定めることとします。
商用現場での一般的な原則とは、以下の通りです。
通常、商業広告利用などのプロフェッショナルな現場において、モデルを伴う撮影データは、競合商品の写り込みや、モデルのイメージの固定といった観点から、今後の仕事やブランディングに影響する可能性があるため、データの使用期間を事前に設定するのが一般的な慣習です。使用期限の定めのない完全買取(バイアウト)は、モデルにとって将来的な出演機会を制限する「機会損失」となりうるため、業界では肖像権買取となる方がむしろ特異なケースです。
上記の理由から、依頼主様とモデル双方の負担のバランスを適切に確保するため、当方の撮影では、以下の基準を適用いたします。
- 使用期限の設定
撮影データの使用期限は、管理の都合上、目安を撮影日から2年間と定めます。ただし、2年経過後も特段削除の必要がない場合、引き続き掲載可能です。(トラブルがない限り削除を申し出ることはございません。)競合商品の写り込み及びブランドイメージへの影響がある場合は、削除・利用停止をお願いすることがあります。撮影から2年以上が経過したデータを新たに掲載される場合は、事前にご相談ください。 - 対価の定義
撮影料・経費は「撮影という役務」および「合意された期間内の使用」に対する対価であり、肖像権の永久譲渡を意味するものではありません。 - 二次利用
合意した媒体以外での利用は、事前のご相談および別途合意が必要です。モデルイメージを損なうようなサイト等への無断使用が確認された場合は、適切な対応を取らせていただきます。
金銭を払っているにもかかわらず使用期限が定められることは、依頼主様からの立場では、モデル側に優位なように感じられるかもしれませんが、撮影において、依頼主様が負担されるのが「金銭的対価や、制作にかける労力」であるならば、モデル側が提供するのは「将来的な肖像の管理責任と社会的信用」です。
本規定は、モデルが負うリスクと、依頼主様の負担のバランスを鑑み制定したものであり、決してモデル側に一方的な優位性を与えるものではございませんので、ご安心ください。
何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
